わたしは大学生時代に8ヵ月間、海外インターンに参加していました。
大学は半年休学をし、結果的に就職も1年ズレることになりましたが、今でも後悔していません。
海外インターンは短期でも意味がある
海外インターンと聞くと、「休学をして長期で参加するのが当たり前」だと考えている人も多いのではないでしょうか。
一方、わたし的には、夏季・春季休暇を利用した「短期間」でも海外インターンに参加する価値はあると考えています。
本記事のポイント
・短期の海外インターンに意味があるのか不安な方へ
・短期の海外インターンで何を学べるのか?
この記事のRecord
海外インターンは短期でも意味がある3つの理由とは?
海外インターンを短期でもおすすめする理由は、海外の文化を体験できるからです。
大学生であれば、「夏季・春季」にある2ヶ月くらいの休暇を利用して、海外インターンにチャレンジしてみましょう。
よくある疑問①:短期のインターンって募集してるの?
短期間での海外インターンを応募している企業もあります。
もちろん、長期希望者と比較して、仕事の種類や割り当てに違いがあるものの、短期が受け入れられていないというわけではありません。
わたしが台湾でインターンしていた会社も、夏季休暇を利用して働いている人もいました。
面接でもし問われたら、長期でインターンに参加できない理由や、短期の参加でどのように成長したいかのビジョンを話せばOKです。
いずれにしても、思い立ったらすぐに企業先に連絡を取ってみましょう。参加するかしないか考えるのは、条件などを聞いたあとで問題ありません。
よくある疑問②:ビザは?
期間にもよりますが、短期の海外インターンであれば「観光ビザ」か「ワーキングホリデービザ」があります。
ただし、給料が発生するのであれば、「観光ビザ」だと法律に抵触する場合があるので、企業側と「労働ビザ」を取得できるか相談してください。
ワーキングホリデービザが最強
労働ビザが取得できない場合、ワーキングホリデービザが便利です。
わたしも台湾で海外インターンしていた際に、労働ビザではなくワーキングホリデービザを使って滞在していました。
ワーキングホリデービザは取得可能国が決まっているので、以下にご紹介しておきます。
ワーキングホリデー協定国 | ||||
オーストラリア | ニュージーランド | カナダ | 韓国 | フランス |
ドイツ | イギリス | アイルランド | デンマーク | 台湾 |
香港 | ノルウェー | ポーランド | ポルトガル | スペイン |
アルゼンチン | チリ | チェコ | アイスランド | リトアニア |
スウェーデン | エストニア | オランダ |
よくある疑問③:無給でも大丈夫?
残念ながら2ヶ月ほどの短期海外インターンだと、給料が発生しないことがあります。
長期インターンだと給料があった方が圧倒的に生活が楽になりますが、短期だとそこまで費用も発生しないはずです。
それでも物価の高い国だと、2ヶ月の滞在で20万円以上はかかるため、国選びには気を付けた方がいいかもしれません。
長期滞在した国の物価を簡単にまとめておきます。中レベル以上の生活をした場合の金額です。
1ヵ月滞在時の生活費 | |
台湾 | 8万円(住居費:4万円、食費2~3万円、ほか) |
タイ | 7万円(住居費:3万円、食費2~3万円、ほか) |
スペイン | 10万円(住居費:5~6万円、食費3万円~、ほか) |
香港 | 13万円(住居費:8万円~、食費3万円~、ほか) |
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短期の海外インターンで学べる「3つのこと」
短期のインターンは、仕事の範囲が限られるため積極的に行動をしましょう。
極端な話ではありますが、仕事よりも「人や当地の生活」について学ぶこに重きを置いた方がいいかもしれません。
次の3つのことを意識して、海外インターンに参加してみてください。
3つのこと
①海外の働き方を知る
②現地で働く日本人の考えを知る
③現地の生活を知る
①海外の働き方を知る
海外の働き方を知ってから、日本に帰りましょう。
インターンをしていた企業自体は日系でしたが、台湾人の比率が8割ほどでしたので、働き方は台湾に染まりきってしまいました。
簡潔に言うと台湾は「ゆるい」
台湾で8ヵ月仕事をして感じたのは、圧倒的にゆるい仕事の環境です。
たとえば、会社は9時から始業としていましたが、9時ぴったりに来る台湾人はほぼいませんでした。
たいてい10分、15分遅れて出社してきます。しかも、なにひとつ悪びれている様子がないのです。
海外インターンをする前に東京のタリーズで3年バイトをしていましたが、時間にはとにかく厳しかったので呆気に取られてしまった記憶があります。
日本が標準ではない
仕事は、「国民性」が最も現れる部分です。
帰国後、お堅いと言われる商社に就職をしたわけですが、日本企業は無駄だと思えるほど細かい部分まで丁寧に仕事をしていますね。
どちらが良いと決めつけるつもりはありませんが、わたしはおおざっぱな性格なので日本で働いていて、かなりストレスでした。
人それぞれ働きやすい環境があるということです。決して、日本の働き方が世界の標準と思わずに、視野を広げましょう。
②現地で働く日本人の考えを知る
せっかく海外にインターンしているならば、現地で働いている日本人とも交流も深めましょう。
海外で働いている日本人は、海外でしか出会えない貴重な存在です。
逆に言うと海外インターンも珍しい存在であるため、こちらからアプローチをすれば時間を取ってくれる人もいます。
いろいろな背景がある
が以外に住んでいる日本人は、「企業の駐在」、「現地採用」、「移住」の3つに大きく分けられます。
それぞれ、その土地に来た目的が異なるので、違った目線から「日本と海外」の話を聞けるはずです。
・「企業の駐在」→日本企業から現地代表として派遣されているため、日本的な考えと現地の働き方などをを比較した話が聞ける。
・「現地採用」→日系・外資どちらに所属しているかによるが、現地国籍の従業員と同じ目線で話を聞ける。
・「移住」→投資やフリーランスの移住が多く、企業に属していない人が多い。日本企業をやめた理由や、拠点として選んだ理由などの話を聞ける。
価値観を広げられる
わたしは、「企業の駐在」と「現地採用」の方と話をしたことがありますが、大学生のうちに社会人の話を聞けたのは大きな資産となりました。
価値観の共有という意味でも、海外インターンという立場を利用して、さまざまな人と出会って行くべきです。
③現地の生活を知る
海外インターンをするということは、実際に現地に住むということです。
現地に住むことによって、日本との生活様式の違い、その国民が1日どのように暮らしているのかが見えてきます。
台湾は外食が基本
台湾の家庭は、日本と同じように共働きが一般的ですが、自炊をしない人が多いです。
台湾に行ったことがある方なら知っているかと思いますが、「夜市」や「ローカルのお店」が多数あり、安い価格で素早く食事を済ませられるシステムが整っています。
この台湾人の生活様式を知って、効率的だと感心しました。自炊を趣味をしている人に喧嘩を売るつもりはありませんが、手っ取り早くご飯を食べられるのは時間的にも経済的にも便利です。
日本で出回っている情報は真実ではない
日本で出回っている海外の情報は、ほとんど当てになりません。
「台湾人は親日だから~」という話がよくありますが、基本的に台湾人はどの国の人に対しても親切です。
日本に特別な思いを持っている人もいますし、ほかの国に特別な思いがある人もいます。
このような情報は旅行ではなく、実際に現地に住んでみたり、現地の人と話したりしないと見えてきません。
自分の目や耳で現地の情報を適切に得られるだけでも、短期で海外インターンをする価値が十分にあります。
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短期の海外インターンで学ぶべきは「日本との違い」
短期の海外インターンは、仕事にフォーカスするのではなく、「日本との違い」を学ぶことをメインするとハードルも低くなるはずです。
大学生の時点で外国人の仕事に関する考えや、生活様式に触れたことで、いろいろな生き方があるなと学べました。
結果として3年で退職という道を選んだわけですが、個人として働きなんとか生きられるように成長しています。
海外インターンの理由はなんでもいい
海外インターンはハードルが高い行動ではありませんし、条件さえ合えば誰でも現実することができます。
よく、「海外インターンをするには、意識が高い理由が必要ですか?」と聞かれますが、わたし自身「台湾が好きだからインターンをした」だけです。
これからは海外の経験が必要
短期であれ、長期であれ、海外に住む経験は貴重な体験です。
日本経済が衰退していくなかで、脱出するという選択を選ばなければならないときがくるかもしれません。
そんなときに、短期でも海外に身を置いた経験があると、ほかの人よりも1歩はやく行動できるはずです。
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【まとめ】とりあえず行動してみる
いずれにしても、行動をしなければなりません。
少しでも海外インターンに興味を持ったならば、すぐに代理店や企業に問い合わせてみましょう。
条件や必要なことは、話を聞いてから考えれば問題ありません。
短期の海外インターンも十分に意味があります。