海外で経験を付けるために「海外インターン」や「ワーホリ」を考えている方が増えているようです。
どちらも「海外で生活する」という点では大きな差はありませんが、中身に関しては異なります。
海外インターンを選んでよかった
そこで、今回の記事では「大学生時代に台湾で8ヶ月インターンをしていた経験」から、海外インターンを選んでよかった理由をまとめました。
「ワーホリと海外インターンどちらを選ぶべき」か悩んでいる方は参考にしてみてください。
メインテーマ
海外インターンを選んでよかった理由と目的の話
この記事のRecord
ワーホリではなく海外インターンを選んでよかった5つの理由
わたしは大学生時代に台湾でインターンをしていました。
期間としては2016年2~10月の8ヵ月で、大学4年前期に休学制度を利用しての渡航です。
浪人をしていたので就職する時期が伸びるのに抵抗がありましたが、仕事に対してイメージできなかったので回避をしました。
「ワーホリと海外インターン」悩んだ結果
当時からあまり日本の仕事に対する雰囲気に疑問を持ち続けていたので、海外で仕事をして経験を付けることに決めました。
そこで迷ったのが「ワーホリと海外インターン」です。
色々と考えた結果、海外インターンを選択をしましたが、個人的にはよかったと思っています。
その理由が、以下の5つの通りです。
ポイント
①専門的な経験ができた
②語学力を向上できた
③経営者の視点で勉強できた
④固定給を得られた
⑤就活での反応がよかった
①専門的な経験ができた
わたしは、大学生時代からインバウンド・Webマーケティング・中国語に興味がありました。
そこで選んだのが、台湾で日本企業のプロモーション活動を支援している企業です。
社員数合計8人ほどの小規模な企業でしたが、日本でも有名な飲料メーカーやインフラ企業などとクライアント契約をしており、仕事を始めてすぐに連絡窓口やSNSプロモーションを担当させて頂けました。
仕事を通してスキルを磨けた
運が良かっただけかもしれませんが、すぐに案件をもらえたことで、仕事を通して「インバウンド・Webマーケティング」を学べたのが大きな経験ですね。
もちろん、すべての会社が大学生に大きな案件を任せるということは少ないかもしれません。
とはいえ、真剣な学生に対しては積極的に仕事を与えてくれる企業も多いはずです。
ワーホリだと企業で働くというよりもレストランなどでの労働が多く、専門的な知識を学べなかったかもしれません。
②語学力を向上できた
わたしが仕事をしていた企業は、合計10人ほどで日本人2人(社長とわたし)、台湾人が6人です。
台湾人は全員日本語が堪能だったので、無理に中国語を使って仕事のやりとりをする必要はありませんでした。
とはいえ、日本企業の要望を台湾人に正確に伝えるには、ある程度の中国語の理解が必要ですし、これはどこの国で働いても同じです。
また、インターンの目的に「中国語能力の向上」という目標もあったので、可能な限り中国語でコミュニケーションを取りました。
専門用語の学習は海外インターンが効率的
ワーホリだと語学学校に通いながら、アルバイトで語学力をアウトプットをして勉強している方も多いようですね。
わたし個人的には、仕事に関する専門用語を学ぶのであれば海外インターンが効率的です。
慣れている相手と会話をできるので、通じなかったらどうしようという不安もありませんし、わからない単語や言い回しをすぐに教えてくれました。
仕事を通して専門的な語学を学ぶという点では、海外インターンを選ぶのもありです。
語学力がなくても海外インターンは可能
わたしが海外インターンに参加する前、英語・中国語のスキルはゼロでした。
海外インターンというと語学力が必須と思われがちですが、日本語だけでもできる仕事は多くあります。
詳しくは、下記の記事を参考にしてみてください。
-
語学力に自信がなくても海外インターンできます
海外インターンに参加したいけれど「語学力」に不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。 インターン関連のブログや求人情報を見ると「少なくとも会話レベル以上の語学力が求められる」といった条件が記載さ ...
続きを見る
③経営者の視点で勉強できた
これは、インターンをする企業にもよります。
わたしが働いていたインターン先は起業したばかりで規模も小さく、社長が付きっきりでした。
規模が大きいとなかなか難しいかも知れませんが、小規模であれば経営者の目線でクライアントと仕事をできます。
ワーホリは裁量が少ない
ワーホリだと仕事の裁量が少ないと思います。
「農場で作業」や「カフェのウェイター」がワーホリと言われる働き方だと思います。
お金をもらえるのはプラスかも知れませんが、その仕事がわたしの将来にとって役立つことかと聞かれるとそうだとは言えません。
経営者の視点で仕事を学び将来の働く姿をイメージできるのは、海外インターンのメリットです
④固定給を得られた
海外に渡航するとお金がかかります。
わたしがインターンをしていた台湾・台北は家賃が日本以上に高額で、年々物価も上昇している都市です。
学生だったのでそこまで貯金を持っていなかったのが、唯一の不安材料でした。
固定給を得られることで余裕も生まれる
固定給が出るインターンは精神的にも余裕を持てます。
当時のレートで日本円10万円程が毎月支給されていたので、貯金をそこまで使わずに過ごせました。
また、適切な報酬をもらえることで、仕事に対しての責任感を持てます。
お金をもらいながら余裕を持てますし、仕事にも責任を持てるという意味でも海外インターンを選んでよかったです。
⑤就活での反応がよかった
最後は、就活での反応がよかったことです。
海外留学やワーホリは昔から多いものの、海外インターンは少なく珍しいと存在だったと思います。
どの会社からも海外インターンについて聞かれたので、履歴者や面接のネタとしては成功です。
結果的に商社に入社することになりましたが、「海外での経験」や「語学面」を評価したと人事の方が仰られていました。
ワーホリもネタにはなる
もちろん、ワーホリも履歴書や面接のネタになります。
とはいえ、ワーホリをしている大学生は海外インターンに比べて圧倒的に多いので、差別化を図らなければなりません。
「台湾でワーホリをしていました」と「台湾のインバウンドPR企業で社長と同じ目線で仕事をしていました」を比べると、やはり後者を評価すると思います。
スポンサーリンク
ワーホリを選ばなかった理由
海外インターンをしてよかったことを話しましたが、ワーホリがだめというわけではありません。
ワーホリで海外に渡航する場合、とくに縛りもなく自由に一定期間過ごせます。
ただし、自由さゆえにデメリットも存在すると考えました。
もちろん、全ての方が当てはまるというわけではありませんが、次の通りです。
ポイント
遊びがメインだと思われる
怠惰な生活になりやすい
お金の工面が難しくなる
遊びがメインだと思われる
「ワーホリをしてきた」と聞くとどう思いますか?
日本人の国民的な性格から言うとワーホリは遊びだと考えている方が多いようです。
試しに、「ワーホリ 遊び」と検索してみてください。
ワーホリでも目的意識を持って取り組んでいる方が多いです。
また、わたしの個人的な意見としてはワーホリ制度を利用して、世界を旅するのも人生にプラスだと考えています。
いずれにしても、明確な目的を持つべきです。それは海外インターンでも変わりません。
怠惰な生活になりやすい
縛られないという自由さゆえに、怠惰な生活になりやすいのがワーホリの怖さです。
語学学校やアルバイトをしていないと、1日中なにもしていない空白の時間が出てきてしまうかもしれません。
わたしのような怠惰な人間は、ワーホリのように自由すぎる環境だとおそらく失敗すると考えました。
お金の工面が難しくなる
わたしは海外インターンをしている間、毎月給料をもらっていました。
貯金を切り崩さなくて済み、精神的に余裕をもちながら仕事に打ち込めます。
ワーホリでも固定給をもらっている方もいるかと思いますが、時給や歩合制がほとんどのようです
物価の安い東南アジアであれば生活難易度も低いですが、ワーホリは先進国ばかりなのでお金の工面が難しいと考えました。
スポンサーリンク
いずれの場合でも目的を持つべき
わたしが、海外インターンを選んでよかった理由、ワーホリを選ばなかった理由をご紹介しました。
結果としては、当初の目的であった中国語の能力を上げられましたし、インバウンドに関わりたいという思いにも近づけています。
おそらく、当時に就職を選んでいたら今の自分には成りえなかったので、インターン先の社長や台湾人には今でも感謝です。
目的を達成できる方を選ぶ
結論としては、「自分の目的を達成できる」のであれば、ワーホリでも海外インターンでも構いません。
海外インターンの良さが目立つ記事内容ですが、ワーホリで得られることもたくさんあります。
一番大事なのは、「自分の目的を達成できる方法を選ぶ」ことです。
自分が何をしたいか、どういう将来をつくりたいかを今一度確認して、ワーホリ・海外インターンを選んでみましょう。