海外インターンに参加したいけれど「語学力」に不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
インターン関連のブログや求人情報を見ると「少なくとも会話レベル以上の語学力が求められる」といった条件が記載されているところもあります。
語学力がなくても海外インターンに参加可能
結論から言うと、語学力に自信がなくても海外インターンに参加できます。
わたしが大学生時代に台湾でインターンを始めた際の語学力は、「英語:日常会話レベル」、「中国語:かじり始めレベル」です。
中国語を公用語とする台湾で仕事ができるようなレベルの人材ではありませんでしたが、それでも8ヵ月間インターン生として仕事をしていました。
語学力を必要としている募集や条件が多いなか、語学力に自信がないわたしがインターンに参加できた理由を解説します。
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海外インターンにどれくらいの語学力が必要?不要である3つの理由を解説
語学力に自信がない方でも海外インターンに参加できます。
わたし語学力がまったくなかったため、中国語を必須としている会社を避けて、日本語でもインターン生を募集している企業を狙いました。
以下に当てはまる条件で探せば、語学力に自信がなくてもチャレンジできます。
ポイント
①日本企業をクライアントにしている
②日本人向けの事業をしている
③やる気を重視している
①日本企業をクライアントにしている
1つ目は、日本企業をクライアントにしていることです。
わたしがインターンをしていた会社の主な事業は「インバウンド施策」です。
インバウンドとは、外国人が日本に来日する「訪日外国人の日本での消費」を指します。
訪日外国人のお客さんを必要としている日本現地の企業をクライアントとして、台湾でプロモーション活動(SNS発信・ブロガー)を行っていました。
ブリッジ企業を狙う
一見、中国語を巧みに使うかっこよさそうな内容ですが、実際には日本語だけでもできる仕事でした。
日本企業のクライアントとは「日本語」を使用していましたし、日本人と商談をする際も「日本語」。
台湾に会社がありながら、売り上げのほとんどは日本企業からによるものであったため、むしろ日本語が必須な環境でした。
わたしの経験のように、日本と海外を繋ぐブリッジ的な会社であれば、英語・中国語といった語学力に自信がなくても海外インターンに参加できます。
②日本人向けの事業をしている
次に、日本人向けの事業を展開している会社です。
グローバル化が進む世界で、日本企業からも各国へ「駐在員や出張者」などを派遣していますね。
最近では、日本企業ではなく現地企業に就職する「現地採用」も人気が高まっているほか、「移住」をしている方もいます。
各国に滞在している「日本人」を相手としている企業であれば、お客さんも「日本語」なので特別な語学力を必要としていません。
自分に合う仕事を選ぶ
「日本人向けの事業をしている会社」と言ってもさまざまあります。
飲食店・不動産・語学支援・日本人向けフリーペーパー作成・就職斡旋などジャンルが幅広いので、自分に合う仕事をよく考えましょう。
将来的に海外で日本人を相手にして事業を起こしてみたい方や、現地情報を日本へ発信して活動したい方におすすめです。
わたし個人としては、語学力に自信がなくても働ける仕事が多い分野だと思います。
③本人のやる気を重視している
3つ目は、本人の「やる気」を重視している企業です。
なかなかイメージしにくいですが、「本当にその国が好きで商慣習や働き方を学びたい」、「海外インターンを経験して、将来的に独立してみたい」などチャレンジ精神豊富な学生のことですね。
海外インターンと言ってもまだ学生なので、「仕事」としての能力を求められることはありません。
わたしがインターンをしていた会社も語学力というよりは、「台湾が本当に好きか」、「なぜチャレンジしてみたいか」といった本人そのものを評価していると話していました。
スキルがあれば選択が広がる
最近では、ちょっとしたスキルを必要としている企業も増えている印象を受けます。
例えば、画像編集・動画編集・プログラミングスキル・SNSの運用・ブログ文章力です。
どの企業もインターネットを駆使してサービス力を高めている傾向があり、やる気に加えて上記のスキルを持っていればさらに評価されます。
わたしも海外インターン中に会社ブログ執筆・SNS運用・画像編集を行っており、語学力以外にもスキルを持っていれば選択肢もさらに増えるはずです。
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語学力があると経験できること
語学力に自信がない方でも、会社の事業や方針に合う人材であれば海外インターンに参加できます。
とはいえ、もちろん語学力があると仕事の範囲や選択肢が広がるのも事実です。
わたしの経験を踏まえて、語学力を付けていけばよかったと感じた場面や例を挙げます。
ポイント
①メンバーとの意思疎通が楽になる
②翻訳・通訳業務を任せてもらえる
③新規事業のヒントを得られる
①メンバーとの意思疎通が楽になる
語学力があると車内メンバーとの意思疎通が圧倒的に楽になります。
わたしのインターン先は、日本人2名(社長とわたし)、台湾人5名の会社で、台湾人は全員日本語を喋れました。
しかし、日本企業からの依頼を伝えるにあたり、細かい部分の伝達を日本語で説明しても完璧に理解してもらうことは難しかったです。
できるだけ中国語を使いながら台湾人メンバーにクライアントの要求を伝えていましたが、多少のズレが起きてしまうのを避けられません。
現地で生活しながら日常会話レベルを目指す
社内メンバーが流暢な日本語を話せる場合、そこまで高度な語学力を付けなくても問題ありません。
とはいえ、簡単な意思疎通ができるくらいに語学を学んだ方が業務も円滑に進めやすくなります。
そこでわたしは、最初の3ヵ月インターンをしながら現地の語学学校で中国語を勉強していました。
海外インターンを希望する方のなかには、語学力に不安を抱えている一方、現地で語学力を伸ばしたいという方もいると思います。
最初は語学の壁で仕事が思うように進まないこともありますが、生活のなかで現地語を身に付けて仕事をしやすくするのは可能です。
②翻訳・通訳業務を任せてもらえる
語学力があれば、翻訳や通訳業務を与えられる機会も増えます。
わたしがインターンをしていた会社は、台湾人ブロガーに日本観光を体験してもらい記事を書いて拡散してもらうという仕事が多かったです。
そこで、台湾人ブロガーが書いた記事内容に不備や企業イメージにマイナスになってしまうことを避けるため、日本語に翻訳をしてクライアントにチェックしてもらっていました。
つまり、1万字ほどの超長文を中国語から日本語に翻訳できる語学力があると、仕事をさらに任せてもらえたと思います。
インタービューなどの通訳
ほかにも、台湾人に日本クライアントの商品を試してもらう際に、通訳が必要になります。
商品の使用方法やクライアントの要求を伝えるために日本語から中国語、使用した感想を中国語から日本語するといった仕事です。
これも高度な語学力を必要とするため、日本語が堪能な台湾人メンバーが担当していました。
一概に「TOEIC〇点」、「中国語〇級」と物差しを使って示すことはできませんが、会話レベル以上の語学力を身に付けていると仕事の幅も広がります。
③新規事業のヒントを得られる
一定の語学力があると現地語のニュースやビジネスヒントを得られます。
わたしが働いていたオフィスは展示会場とも隣接しており、毎週のように規模の大きい催事が開かれていました。
インバウンドや日本企業が進出できるジャンルも多くあり、展示会から情報を得て発信してビジネスに繋げられます。
いち早く流行を入手できる
語学力があれば、展示会に出展している企業や訪問している現地の方と会話することで、今後流行ることや商品やビジネス情報を得られます。
日本向けのインバウンドであれば、最近では東京や大阪など都市部だけでなく、日本らしい田舎やリゾート地も人気があるといった話。
インバウンドだけでなく、アニメ・サプリメント・化粧・ゲームなど現地で流行る情報を事前に入手するためには、語学力が必要だと思います。
海外インターンとして業務はもちろん、将来的なビジネスや現地情報をさらに学びたい方は、語学力があると便利です。
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【まとめ】語学力があるとさらに海外インターンを楽しめる
語学力に不安を抱えている方でも、わたしのように海外インターンに参加できます。
とはいえ、語学力があると仕事の幅が広がったり、現地でしか得られない情報を入手できたりとメリットも多いです。
わたし個人としては、「ある程度の語学力を身につけてから参加する」か、「海外インターンに参加をしながら語学を学ぶ」のいずれかを実践することをおすすめします。