わたしは、過去に長期で2回ほど台湾に住んでいた経験があります。
いまではすっかり慣れた場所ですが、住み始めた当初は日本との環境の違いに苦労していました。
台湾移住に失敗しやすい人の特徴をご紹介
台湾は日本からも近いことから、旅行だけでなく移住を目的して住んでいる日本人が多くいます。
比較的に馴染みやすい環境ですが、やはり「外国」であることには変わりません。
そこで、今回の記事では「台湾移住に失敗しやすい人の特徴」をまとめました。
移住目的だけでなく、留学・海外インターンで台湾に住んでみたい学生の方も参考にしてみてください。
本記事のポイント
・台湾移住に失敗しやすい人
・移住を失敗しない方法
・日本との違いとは?
この記事のRecord
台湾移住に失敗しやすい人の特徴8選
毎年多くの日本人が旅行先として選ぶ台湾ですが、「旅行」と「移住」は全くの別物です。
旅行は基本的に良いことしか見えないため、住んでみると「こんなはずじゃなかった」という面が出てきます。
これは海外移住に限らず、会社を選ぶときも同じですよね。どうしようもないことで、仕方ありません。
それでも移住の失敗を防ぎたい方へ
実際に住んでみないと、その国のことをよく知ることができません。
でも、移住する前にある程度、心の準備をしておきたいですよね?
移住をするのであれば、その国の環境や人をミクロで分析してみることをおすすめします。
台湾移住に失敗しやすい特徴
①暑さと湿度の高さが苦手
②虫が苦手
③食に飽きやすい
④狭い部屋に住みたくない
⑤人との距離が近すぎるのが苦手
⑥潔癖症
⑦静けさを求める人
⑧几帳面で常に細かいことを求める人
日本人が、台湾に住んでみてギャップに苦しみそうなことを羅列しました。
それでは、解説していきます。
①暑さと湿度の高さが苦手
近年だと、東京の夏も生きるのに適していない暑さと高湿度ですが、台湾も同様です。
そもそも台湾は沖縄とほぼ同じ緯度なので、3月~11月中旬くらいでの期間は夏だと思ってください。
また、日本と同様に梅雨の時期も存在し、6月~7月の降水量は東京の2倍です。
暑がりにはハード
暑がりにとって、台湾の気候はきびしいものになるはずです。
7月~10月くらいまでは日中に30℃を超える日もあるので、外に出るだけで大量の汗をかきます。
また、台風が勢力を衰えずに直撃することもしばしばあり、毎年のように天候による災害が発生している国です。
②虫が苦手
暑さゆえに、台湾では多くの害虫に出くわします。
ふつうに考えれば、沖縄と同じ緯度なので虫が発生するのは仕方ないことですよね。
台湾に限らず、東アジアの南の地域や東南アジアでは虫との共存は不可避です。
ビックサイズに腰を抜かす
とはいえ、わたしのように虫が苦手な人にとって、最大の難点と言えます。
慣れれば仕方ないと割り切れますが、日本と比較にならないほどのサイズに腰を抜かしてしまうかもしれません。
また、台湾は油を使った料理が多いので、夜になると排水溝から道中に一気に出てくることもありました。4年前のことですが、いまだに恐怖の瞬間が残像として残っています。
③食に飽きやすい
台湾はグルメでも人気のある旅行先ですね。
わたしも台湾にいる間は、チャーハンや牛肉面など台湾のソウルフードをたくさんいただきました。
台湾に旅行をすると太って帰って来てしまう方もいるほどで、ご飯の美味しさには定評があります。
毎日は飽きる
グルメに定評のある台湾料理ですが、やはり毎日食べていると飽きますね。
というのも、油を使った料理がほとんどなので、2週間ほど経つとだんだんと体に異変が起きてしまいます。
わたしの場合、食生活のバランスがキープできなくなり、ニキビが大量に出てしまいました。
野菜を生で食べるという文化もないので、健康的に生活するには気を付けなければなりません。
④狭い部屋に住みたくない人
台湾に国土は、九州とほぼ同じ大きさです。
九州の総人口は1,300万人、一方で台湾人が2,400万人暮らしています。
また、台湾の人口密度が651人(日本は350人)ということからも、台湾がいかに窮屈であるかを想像できるはずです。
台北は狭く家賃が高い
わたしは首都の台北に住んでいましたが、部屋が狭く、そのうえ家賃も高額です。
場所にもよりますが、6~8畳くらいの部屋だけ(キッチンなし)で月5万円以上はかかります。
それより大きい部屋を求めると、台北では月10万円以上は必要です。
東京も同じように狭く家賃も高額ですが、バスタブやキッチン、ベランダなどがあると考えるとコスパ的には東京の方がよいかもしれません。
⑤人との距離が近すぎるのが苦手
台湾人は「人との距離がかなり近い」です。
優しいと言えば優しいのですが、ときに過剰すぎる優しさにビックリすることもあります。
たとえば、「明日どこ行くの?」と聞かれ、「○○に行くよ」と答えると、たいてい「わたしが連れて行ってあげるよ!」と返事がきますね。
もちろん、慣れていないころは現地の人と一緒に行くことで安心感を得られますが、一人になりたいときでも付いて来られると大変かもしれません。
台湾人は表現がストレート
台湾人に限らずですが、日本人と異なり「直接的」に物事を伝える人が多いです。
日本人は良くも悪くも、遠まわしの言い方で相手に伝えますね。
どちらが良いとは言えませんが、初めの頃はギャップに驚くかもしれません。
「全然似合わない」、「バカ・アホ」などはよく言われました。
⑥潔癖症
潔癖症の方だと、台湾移住の難易度が高まるかもしれません。
「汚い」というわけではありませんが、清潔度としては日本にやや劣るのが現状です。
とくにローカルの飲食店にいくと、扇風機にホコリがびっしり溜まっていたり、油の汚れが残っていたり、衛生面で少し心配になります。
⑦静けさを求める人
台湾では、電車のなかでもバスのなかでも「通話禁止というマナー」がありません。
そもそも、公共交通機関で通話がマナー違反である国って、日本以外あるのでしょうか?
というほど、日本人は静けさを好みますね。
中国語的に仕方ない
よく日本で中国系の方が大きな声を出している姿を見ますが、台湾でも同じような光景を見られます。
世代や出身地などによって多少異なりますが、中国語の発音的に仕方ないことです。
台北のシェアハウスに住んでいましたが、声もでかく、笑い声もオーバーなので慣れるまで耳が大変でした。
⑧几帳面で常に細かいことを求める人
日本人は世界一、几帳面で細かい性格をしています。
何度も何度もチェックをして物事を決断しますし、遅刻は1秒も許されませんよね。(※そのくせ、就業時間は守らない)
台湾人はルーズ
台湾人全員があてはまるわけではありませんが、ルーズな人が多いです。
わたしがインターンをしていた会社の台湾人は、基本的に始業時間に来ることはありませんでした。
5分遅れてくればまだマシなほうで、10~15分遅れることもあります。
また、南国的な思想なのかもしれませんが、約束をしても時間通りに来ません。
タイ人も同様ですが、時間という概念を日本人ほど重要視していないのです。
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日本の環境が当たり前に思ってしまうとキツイ
以上に挙げた8つの特徴をまとめると、日本の環境が当たり前だと思ってしまうと移住は難しいということです。
当然のことではありますが、日本と全く同じ環境の国は存在しません。
日本からひとたび海外に出てしまうと、「日本の常識は非常識」になります。
文化の違いを楽しめないなら海外移住はおすすめしない
わたしが思うに、外国に苦手なことがありすぎる人は海外移住に向いていません。
過去に20か国ほど訪れましたが、どの国も「良い面があれば悪い面」があります。
それは、日本も同じですね。
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一度長期で現地に行くべき
人にもよりますが、海外移住を思いついて、すぐに現地に行ってしまうのは危険な考えかもしれません。
わたし個人的には、一度現地を長期で旅行してみるのが最善策だと考えています。
1ヵ月くらい滞在していれば、その国の性格・文化・環境をだんだんと理解できるはずです。
台湾に海外インターンとして長期滞在する前も、何度か旅行で訪れていました。
移住は失敗が付き物
移住に成功なんてない、ということです。
日本に住んでいてもある程度の不満があるように、ほかの国に住んでも嫌なことはあります。
移住生活の失敗を減らすには、嫌なことでも文化の違いとして割り切って楽しむことが必要です。
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【まとめ】台湾移住に失敗しやすい人の特徴
台湾は日本人にもなじみやすい環境ですが、文化も、性格も異なる場所です。
海外移住を検討している人は、失敗しないように避けるのではなく、日本との違いを楽しむ精神面の余裕をもちましょう。
すべてをマイナスとして考えてしまうと、移住生活もつまらなくなるはずです。
そのためにも、まずは1ヵ月ほど現地に長期で旅行をしてみてください。