ロシアの極東「ウラジオストク」を旅行してきました。
電子ビザの有効期限が1週間であったため、フル期間での滞在です。
ウラジオストクを1週間旅行して感じた治安
1週間という長期間を利用して、ウラジオストクの街を観察してきました。
朝・昼・夜の様子だけでなく、ウラジオストク全体を通しての治安情報をご紹介します。
また、「ウラジオストク旅行中に注意するべきこと」についてもまとめました。
本記事のポイント
・ウラジオストクを旅行したいけれど治安が不安な方へ
・ウラジオストク滞在中に気を付けることって?
・女性でも行ける?
この記事のRecord
ウラジオストクを1週間旅行して感じた治安
ウラジオストクと聞いても、なかなかイメージできない方が多いと思います。
日本から2時間30分で行けるヨーロッパの地として、観光ブームが広がっており、2020年3月には日系航空会社(ANA・JAL)も就航しました。
また、中国・韓国・北朝鮮とも近いため、アジア系の移民も増えているようです。
実際に、わたしが宿泊したホテルのオーナーが中華系の方でした。
ウラジオストクってカオスじゃね…?
ロシアという旧ソ連の国でヨーロッパの雰囲気がありながら、アジア人も混じっていると「まさにカオス的な都市」をイメージしてしまうかもしれません。
たしかに、ウラジオストク旅行中に「ここがロシアか」と感じた瞬間は正直あまりありませんでした。
そんな「カオスな街」ウラジオストクの治安について気になる方も多いと思うので、レポートしていきます。
ウラジオストクの治安
・ロシアをイメージする破天荒さはない
・ドライな人が多い
・車の運転が荒い
・アジア人への表向きな人種差別はない
ロシアをイメージする破天荒さはない
「おそロシア」というネット用語があるように、社会主義による破天荒な印象を持たれているのがロシアです。
「高速道路でほかの車を煽っていたら、ドライバーが降りてきて返り討ちにあってしまった動画」などを見たことがあるかもしれません。
わたし個人としても、ロシアはプーチン大統領のイメージが強すぎるため、日本とは真逆の環境が待ち受けていると思っていました。
イメージとの大きな違い
ほかの国でもありがちですが、「行く前のイメージ」と「行ったあとのイメージ」は大きな乖離がある場合がほとんどです。
というのも、やはり当事国にいないと雰囲気や治安を感じることはできません。
日本人のなかには、「ロシア」や「中国」と聞くと「政治がめちゃくちゃで、旅行しただけで連れ去られてしまう」といった謎の情報を持たれていますが、一度頭を真っ白にして当事国に行くべきです。
ウラジオストクは平和
日本ほどではありませんが、ふつうに歩いていて「不安」に感じることはありませんでした。
後ろから変な人に追いかけられたり、カツアゲにあったりすることもなく、1週間無傷でロシアから出国しています。
ウラジオストクの治安に関してさまざまなブログやメディアで情報が出ていますが、わたしが思うには「外国であることを認識すれば、とくに用心深く警戒する必要はない」場所です。
ウラジオストク滞在中の注意点についても、記載しているので引き続きご参照ください。
ドライな人が多い
ウラジオストクを旅行していて感じたことは、「現地の人のドライさ」です。
ドライをどのように定義するかにもよりますが、「笑わない」、「話しかけてもスルー」といったことをロシア人から感じました。
天候の関係にもよる
いろいろなサイトで調べてみると、ロシアの天候が影響しているようです。
ご存じの通り、ロシアは極寒の地で、わたしがウラジオストクにいた際にも、「天気が悪く、気温もマイナス」でした。
「天気が性格に影響するの?」と思われるかもしませんが、東南アジアの南国タイや、ラテン国家スペインなどは比較的陽気な人が多いです。
また、ロシアのルーブル安によって、経済的な面でも不安を抱えているロシア人が多いからというのも、「ドライ」と感じる理由かもしれません。
全ての人がドライではない
念のため補足をしておきますが、全てのロシア人がドライというわけではありません。
カフェの記事でも書いてあるように、フレンドリーなロシア人にも会いました。
日本人のなかにも「親切な人」、「冷たい人」がいるように、ロシアでも同じです。
ただし、ウラジオストクでは不快に思うことはありませんでしたが、「冷たさを比較的強く感じた」とだけ、記しておきます。
車の運転が荒い
海外でよくあることですが、車の運転については荒さしか感じませんでした。
タクシーアプリを使ってウラジオストク市内を移動していましたが、お世辞にもドライバーの運転技術が良いとは言えません。
ウラジオストクは信号が少ない
街を歩いていて気付いたことは、「信号の少なさ」です。
日本だと、ある一定の距離ごとに信号が設置されていると思いますが、ウラジオストクでは安全に道路を渡れる場所が多くありません。
そのためか、直線の道路では車がとんでもないスピードで運転をしています。
横断歩道がないため、人が道路を渡ろうとしている場面に出くわすと急ブレーキをかけるので、車酔いユーザーにとっては厳しい環境です。
アジア人への表向きな人種差別はない
冒頭で、ウラジオストクは中国・韓国・北朝鮮からの移民労働者が多いと説明しました。
行けばわかりますが、個人商店や飲食店などに行くとアジア系の労働者が多く働いています。
また、中華系企業の進出も増えているようで、わたしが宿泊したホテルのオーナーさんは中国語ペラペラでした。
表立った差別はなし
ロシアは地域にもよりますが、人種差別が根強い国家でもあります。
サッカーの試合では黒人選手に向かって、悪質な人種差別コールが頻繁しているといった社会問題を抱えているのが現状です。
事前にロシアの人種者別問題については頭に入れておきましたが、ウラジオストクではアジア系に対しての攻撃はほぼないと思ってください。
中華資本ホテルでロシア人も労働していますし、逆にロシア人の下で働いているアジア系もいます。
個人的には、日本でのアジア系敵視の方が気になりますね。
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ウラジオストク滞在中に気を付けるべき4つの注意点
1週間ウラジオストクを旅行して、「治安的な不安を感じることはありません」でした。
とはいえ、日本とは全く異なる文化であるため、気を付けるべきことはあります。
そこで、ウラジオストク旅行を検討されている方に向けての注意点を4つまとめました。
ウラジオストクの注意点
①繁華街での若者からの両替
②基本ロシア語しか通じない
③クレジットカード文化
④夜間の出歩きは一人だと危険
①繁華街での若者からの両替
ウラジオストク旅行をしている際に、気を付けて頂きたいのが「繁華街での若者からの両替案件」。
内容としては、ウラジオストクの飲食店が並ぶ通りで、現地の若者から「ロシア通貨の両替をお願いされる」という件です。
「ロシアの現金を細かく両替したいから、お金を見せて」と声をかけられましたが、現地人が外国人に両替をするという行為がどう考えてもおかしいので拒否をしました。
なお、実際に被害を受けていないので犯罪である確証があるというわけではありません。
しかし、1週間に3回も違う人物から、同じお願いをされたので「よくある手口」なのかなと思います。
場所については、以下に添付した地図の赤線部分です。
②基本ロシア語しか通じない
ウラジオストクはロシア連邦の都市なので、ロシア語を公用語としています。
日本でも日本語だけしか話せない方が多いように、ウラジオストクも英語を話せる方が少ないと感じました。
アジアに近いため、「日本語・韓国語・中国語」を嗜んでいる方もいるようですが、ごく少数だと思った方がよいです。
翻訳アプリを忘れずに
ウラジオストクの街は、ロシア語で埋もれています。
一部、アジア系の観光客や現地移住組向けに外国語の表記もありますが、日本語はほとんど見ませんでした。
そこで、スマートフォンに翻訳アプリをダウンロードしておきましょう。
③クレジットカード文化
ウラジオストクは、クレジットカード文化が進んでいます。
飲食店・個人経営のスーパーマーケット・ホテル、すべてでクレジットカード決済機が導入されていました。
また、ウラジオストク市内の移動に必須な「タクシーアプリ」もクレジットカード経由で、決済を行います。
ウラジオストクでは現金よりも、クレジットカード支払いの方が圧倒的に楽です。
④夜間の出歩きは一人だと危険
とくに治安的な不安を感じることはありませんでしたが、夜間の出歩きは気を付けてください。
ウラジオストクは中心地から外れると、電灯が少ないため周辺が漆黒の闇に包まれます。
一人で歩いているロシア人の女性もいましたが、安全性を考慮して中心地以外での夜間の出歩きはおすすめしません。
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【まとめ】ウラジオストクを1週間旅行して感じた治安
ウラジオストクは、日本人がイメージするロシアのような「殺伐とした雰囲気」はありません。
ふつうに観光するだけであれば、とくに危険な目に遭遇するといったこともないはずです。
とはいえ、ウラジオストクは外国であるため、文化も人の性格も異なります。
我々旅行者だけでなく、現地の方にも配慮した滞在を心がけましょう。