1年に10回以上中国に旅行で行きました。
最初は悪い情報しかなかったので不安でしたが、行ってみると普通に楽しめる国です。
人も優しいですし、日本人だからと差別されたこともありません。
中国のおすすめ都市をご紹介
とはいえ、わたしのように初めて中国に行かれる方は不安かもしれません。
歩いているだけで公安(中国の警察)に逮捕されたり、反日中国人に殴られたり...なんてことをイメージしていると思います。
少しでも不安を取り除けるように、わたしが過去に行った中国の都市をランキング形式でご紹介します。
どの都市も個性があって素敵な街でしたが、とくに安全で楽しめる都市を用意しました。
ポイント
・初めての中国旅行でも楽しめる都市ランキング
・初めての中国旅行に関するQ&A
・中国旅行で気をつけること
この記事のRecord
初めての中国旅行におすすめの10都市をランキングで紹介
それでは、サクッとランキング形式で10都市ご紹介します。
100%主観なので、あまり順位は気にしないでください。
まだ行っていない都市も多数(とくに内陸・東北)あり、ランキングとしては物足らないかもしれません。
1位:上海
中国が初めてという方であれば、1位はダントツで上海ですね。
理由は単純に、日本人が多いこと、都会なので安心といったことが挙げられます。
日本の多くの空港とも直行便が飛んでいるため、アクセスも簡単なのが理由です。
完全に完成された都市ですので、治安の安定さや、国際意識も強く、初めてでも十分楽しめます。
上海の良いところ
ひとことで上海と言っても、6,340 km²の広大な面積(東京23区の10倍)があります。
中心地は東京以上のビルが建てられており、都会チックでありながら、歴史的な建造物を楽しめる街です。
中国で最も大きい高速鉄道の駅「上海虹橋駅」があり、上海を起点として中国各地を旅行できます。
物価は高めですが、ローカル店でご飯を食べれば安く収まるので、学生にもおすすめしたいです。
上海で気をつけること
大都会で安全と言いたいところですが、詐欺だけには注意してください。
上海の繁華街「南京東路」や、有名観光スポット「外灘」では、観光客を相手に話しかける詐欺集団がいます。
わたしも、過去に南京東路で中国人の女性に話しかけられ、ご飯に行ったところ、法外な値段の請求を要求される怖い事件に出くわしました。
知らない人には付いて行かない、日本でも海外でも守るべき鉄則です。
2位:深圳(香港とセット)
次にご紹介したいのが、深圳(シンセン)です。
日本でも、ITが盛んな都市として知られています。
香港とも接しており、アクセスとしては香港空港に降り立って、そこから深圳に移動できます。
同じ中華圏でありながら、香港とも文化的にも雰囲気的にも異なるため、1度に2つの観光を楽しめるのがお得です。
深圳の良いところ
深圳は中国南部を代表する都市です。
もともとは、ただの漁港でしたが経済重点区に指定され、いまでは中国を代表する大都市に成長しました。
深圳の「華強北」は日本の秋葉原のような電気街となっており、ガジェットマニアにはたまらない都市です。
1年中気候も温暖で、冬に寒さをしのぐために行くのもおすすめですね。
深圳で気をつけること
深圳で気をつけることは、とくにありません。
強いて言うなら、電気街のショッピングモールで客引きが多いので、逃げられる準備をしておきましょう。
ちなみにですが、香港空港から深圳までは2時間以上の余裕を持って移動してください。
渋滞も発生しやすいので、飛行機に乗り遅れた方をよく見てきました。
3位:広州
中国南部の最大都市、広州を3位にしました。
個人的に中国では1番好きな都市かもしれません。
広州は、広東省の省都で広東料理と言われるほど、「ご飯」がおいしいことで知られています。
香港からも高鉄(中国の新幹線)を使れば、2~3時間ほどで行けるため、比較的旅行もしやすいです。
広州の良いところ
とにかく、広州のメインはご飯です。
高いお店に行かなくても、ローカル店で安くお腹いっぱいに美味しい料理をいただけます。
あとは、深圳同様に温暖な気候なので、過ごしやすい(夏は暑い)のが良いところです。
広州で気をつけること
広州で気をつけることも、とくにございません。
こちらも強いて言うとしたら、地下鉄の本数が多すぎるのと、複雑なので行き先を間違えないようにすることぐらいです。
広州は香港からも行けますし、「広州白雲空港」には成田、羽田、関空との直行便もあります。
4位:北京
4位は、中国の首都・北京です。
北京は3回ほど行きましたが、やはり治安は最強です。
公安の数自体が多いので、犯罪に巻き込まれるような不安は感じませんでした。
都市としても上海同様に完成されており、初めての方でも行きやすい都市です。
北京の良いところ
北京の良いところは、歴史のある観光地ですね。
北京だけで世界遺産何個あるの?ってくらいあるので、観光が飽きることはありません。
「前門」や「王府井」といった食べ歩きができる観光地もあり、どのジャンルの層でも楽しめる都市です。
政治の中枢のイメージが強い北京ですが、個人的にはそこまで政治的な印象はあまり強くありません。東京と同じです。
北京で気をつけること
北京で気をつけることは、大気汚染です。
北京周辺は、冬に石炭を使った暖房が取り入れられているため、外一帯が真っ白のスモッグに覆われます。
夏場はそこまでひどくありませんが、車も多いことから排ガスも喉にダメージを与えます。
ぜんそく持ちは気をつけた方がいいかもしれません。
5位:西安
5位には、内陸の西安を選びました。
恥ずかしながら、中国内陸都市で唯一行ったことがある都市です。
西安も北京同様に歴史的な観光地が多いだけでなく、イスラム系のグルメを楽しめます。
西安の良いところ
西安の良いところは、内陸の大都市でありながら田舎の感じを楽しめることです。
発展しているとは言っても、北京や上海など海沿いの都市と比べると劣ります。
とはいえ、長安時代の歴史も多数残っており、タイムスリップしたような感覚が西安の良さです。
西安で気をつけること
西安で気をつけることは、交通手段です。
地下鉄の路線がまだ少なく、足を運ぶのに面倒がかかってしまうこともあります。
ただ、中国のタクシーは安いですし、ぼったくられることもないので安心してください。
こちらの記事もご参考に
≫西安で歴史とグルメを楽しむ6つの観光地
6位:杭州
6位の杭州は、上海からも日帰りで行ける都市です。
世界遺産「西湖」や、お茶で有名な「龍井茶」の産地で、中国の慌ただしい都市の中でもゆっくりと時間を過ごせられます。
中国だけでなく、世界からの観光客も多く集まり、地方都市でありながら国際色を楽しめるのが魅力です。
ちなみに、中国で最も成功した企業「アリババ」の本拠地があるのも杭州です。
杭州の良いところ
杭州の良いところは、西湖ですね。
西湖ぐらいしか目立った観光地がないのですが、景観にうっとりします。
レンタルサイクルも利用できるので、西湖周辺を1周回ってみるのもおすすめの観光方法です。
杭州で気をつけること
杭州で気をつけたいことは、人の多さです。
平日であればそこまで混みませんが、土日や中国の祭日に当たるととてつもなく混みます。
最寄り駅から抜け出せないほどの人の多さで、人混みにうんざりしました。
中国人にも人気の高い観光地なので、オフシーズンを狙って行きましょう。
こちらの記事もご参考に
≫上海から日帰りで行ける杭州の魅力とは?
7位:厦門(アモイ)
7位は、厦門(アモイ)です。
厦門と聞いてもあまりイメージしにくいかもしれませんが、台湾の真向かいにあります。
海の街でも有名で、海鮮料理が美味しく、ご飯目当てで訪れも後悔しません。
台湾資本の企業も多く集まっており、台湾が好きな方にとっても楽しめる都市です。
こちらの記事もご参考に
≫厦門(アモイ)のローカルグルメ5選
8位:紹興
個人的にお気に入りの紹興を8位にしました。
紹興は日本でも有名な「紹興酒」が生まれた都市です。
中級のレストランに入ると、メニューにはしっかりと紹興酒があります。
本場の紹興酒は甘みもあり、お酒が苦手な方も飲みやすい仕上がりでした。
あとは、日本人誰しもが国語で見たことがある「魯迅」の生誕地です。
こちらの記事もご参考に
≫上海から日帰り観光できる紹興市の名所とは?
紹興の良いところ
杭州と同じく、浙江省にある都市で、上海からも90分ほどと近距離にあります。
大きな都市ではありませんが、紹興酒や魯迅など歴史もあり街で、観光客も多くいました。
ホテルも安いので上海旅行のついでに、1泊してみるのも良いかもしれません。
紹興の気をつけること
紹興で気をつけることは、交通の不便さです。
地下鉄の路線が少なく、高鉄の紹興北駅かか中心部に移動するのに時間がかかりました。
バスやタクシーを使った移動が必要になります。
9位:蘇州
こちらも、上海からほど近い都市「蘇州」です。
蘇州にも世界遺産があり、広大な中国庭園には圧倒されました。
京都のような奥ゆかしさもあり、落ち着いた雰囲気があります。
中国のベニスとも言われるように水路が街中に張り巡っており、ノスタルジックな雰囲気に浸れます。
蘇州の良いところ
蘇州のいいところは、街の静かさです。
中国というと、やはりうるさいといったイメージがあるかもしれません。
蘇州は街全体が落ちついていることもあり、滞在していて耳が疲れるようなことがありませんでした。
上海から高鉄を使ってすぐ行けるので、初めて行く方にもアクセスしやすい都市です。
蘇州の気をつけること
蘇州で気をつけることは、とくにありません。
強いて言うなら、世界遺産の庭園がありますが、それ以外はパッとしないことです。
ただ、街全体が歴史的な雰囲気があることから、静けさを求める方にはおすすめできます。
10位:南京
最後の10位には、南京を入れました。
南京と聞くと、日本人にとってはあまり良いイメージがないかもしれません。
歴史的な事件があった場所で、実際にわたしも記念館に行ったことがあります。
とはいえ、現代の南京に日本人を敵視するような雰囲気はほぼ皆無です。
日本人とバレても、親しく話しかけてくれたこともあるので、そこまで気にする必要もないと思います。
南京の良いところ
興味本位で行っただけですが、都市として立派に完成されていました。
郊外に行くと歴史的な建造物もあるため、観光にも最適です。
上海からもそこまで遠くなく、中国と日本の歴史を勉強したい方にもおすすめできます。
南京の気をつけること
南京で気をつけることも、とくにありません。
日本人だからといって、怒鳴れるようなこともありませんし、差別的な発言をされることもありません。
ただ、一部の年配の方は、日本に敵意を持っている可能性があるため、むやみに日本人だと宣言しない方がいいと思います。
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初めての中国旅行に関するQ&A
中国の観光地をざっくりと知って頂けたのではないでしょうか。
しかし、「初めて中国旅行をしてみる」という方は、気になることも多いと思います。
そこで、初めての中国旅行でも安心できるように、「よくある質問と回答」をまとめました。
Q1:中国って安全?
まずは、中国の安全性からです。
マスコミからの情報に限定している方だと、「中国=怖い」という印象があると思います。
無理もありません、日本全体が他国の現状を理解していないからです。
捕まることはない
「公安による拘束」を危惧している方がほとんどのはずです。
結果から話すと、ふつうに旅行をしていれば100%捕まることはありません。
ニュースで大々的に報じられている逮捕書は、「軍事エリアの写真撮影」、「写真不可の場所で撮影」をしています。
これって、中国に限らず、日本でもアウトですね。入国審査エリアで写真なんか撮ってたら、どこの国でも捕まります。
Q2:中国のインターネット規制ってどうなの?
中国には「ファイアーウォール」と呼ばれるインターネットの規制があります。
中国にとって不利益となる情報が入り込むのをシャットアウトしているためで、中国の通信会社を使用すると「LINE」や「Google」といったサービスを利用できません。
上記のサービスを中で利用するためには、この「ファイアーウォールを回避」する必要があります。
わたしは毎回中国入国時に規制会をして、中国でもLINEなどを使っています。
ファイアーウォール回避については、こちらも参考にどうぞ
≫中国旅行用におすすめのSIMカード12選
Q3:中国までの航空券ってどう買えばいい?
次に、中国までの航空券の購入です。
中国大陸と日本を結ぶ航空路線は数え切れないほどあるので、時間帯や目的に合った航空券を買えばOKです。
中国系の航空会社は基本的にドライな対応なので、初めての方にはおすすめしません。
日系大手のANA・JAL、またはLCCも検討してみてください。
Q4:中国語できないとヤバい?
中国旅行をする際には、中国語をしゃべれなくても問題はありません。
ただし、少しだけでもしゃべれた方がより楽しく感じると思います。
中国人は上海や深圳など大都市でも英語をしゃべれる人が少ないです(日本人もしゃべれないのですね)。
そのため、中途半端に中国語を学んでも、正直そこまで通じないと思います。発音も難しいですし。
基本会話だけ覚えればOKです
とはいえ、中国語をまったくしゃべれない状態で中国に行くと、面白さも半減すると思います。
現地の人は、外国人が中国語をしゃべると本当に喜んでくれるので、人同士のつながりも深められます。
「我要去○○(わたしは、○○に行きたい)」「这个多少銭?(これ、いくら?)」といった簡単なフレーズだけでも十分です。
地下鉄で駅員に尋ねる際や、お土産を買うときに役立つのでぜひ、使ってみてください。
Q5:中国元の入手方法とスマホ決済を知りたい
中国元の入手は、「中国現地」が鉄則です。
理由は、日本で外国通貨を買うとレートが悪すぎるので、かなり損をするからです。
中国は偽札が多いと言われますが、旅行に行ったくらいで偽札を引き当てたら、運的に最高レベルだと思います。
ちなみに、現地での通貨獲得は、手数料を抑えられる「クレジットキャッシング」にしましょう。
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中国は初めてでも楽しめるおすすめの国です
中国はマスコミからの映像でしか見たことがないという方が多いと思いますが、実際に行ってみる意外と楽しめます。
日本ほど綺麗ということはありませんが、地方都市も道が整備されており、「ここ中国?」とびっくりすることもしばしば。
「百聞は一見にしかず」、まずは中国に行きましょう。