「中華料理」は、中国が世界に誇る絶品グルメです。中国に行ったことがない方でも、中華料理は人生で一度は食べたことがあると思います。
とはいえ、中華料理と言ってもさまざまです。広い中国には各地方によって、ローカルの強みを活かした名物中華料理があります。これまでに多くの中国の都市に行きましたが、特に「中国・厦門(アモイ)」の中華料理はおすすめです。
食べ歩きにもおすすめなグルメの街「中国・厦門(アモイ)」をご紹介します。
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厦門(アモイ)のローカルグルメ5選
厦門(アモイ)のグルメをイメージできたところで、厦門で食べられるおすすめ名物グルメ5選を挙げていきます。一見、こんなの食べられないと思うグルメも、食べてみると美味しすぎて病みつきになってしまうのが厦門の名物グルメ特徴です。
①海蛎煎(牡蠣のオムレツ)
「中国・厦門(アモイ)」のおすすめ名物グルメ1つ目は、海蛎煎(hai li jian)。上の方でも軽く話しましたが、台湾夜市の定番おすすめグルメである「蚵仔煎(オアジェン)」の厦門バージョンです。
牡蠣がたっぷり
台湾で蚵仔煎を食べたことがある方ならイメージできると思いますが、海蛎煎は玉子のなかに牡蠣がたっぷり入っているのが特徴です。玉子も8割くらいに焼き加減を抑えているため、玉子と牡蠣の柔らかさが丁度よく合います。
蚵仔煎より甘くない
台湾の蚵仔煎との違いは「タレ」にあります。台湾の蚵仔煎は、個人差もありますが、まあまあ甘いです。一方で、厦門(アモイ)で食べられる海蛎煎のタレは、そこまで甘さが強くありません。好みの問題になりますが、厦門の海蛎煎もおすすめです。
②豪香里脊肉串(ヒレ肉の炙り焼き)
「中国・厦門(アモイ)」のおすすめ絶品2つ目は、豪香里脊肉串(ヒレ肉の炙り焼き)です。「豪香里脊肉串」とは店名なのですが、日本語に訳すと「めちゃくちゃ香りの良いヒレ肉の炙り焼き」といった感じに思ってください。なお、「豪香里脊肉串」は「hao xiang li ji rou chuan」と発音します。
厦門有数の行列店
厦門のグルメスポットには、たくさんの飲食店がありますが、そこまで行列ができることはありません。しかし、この「豪香里脊肉串」は、店の前に道を塞ぐほどの行列がありました。中国のグルメサイトでも有名で、地元厦門市民だけでなく、中国全土から観光客が「豪香里脊肉串」を目当てに並んでいます。
食べ応えがあります
肝心の里脊肉串の味ですが、店名の通りヒレ肉の香ばしさが強いです。また、肉厚があり、食べ応えがありました。注文時に辛さの調節を好みでできるため、少し多めに唐辛子をかけると、より一層うま味が増します。この名物グルメが、厦門でしか食べられないのが残念です。
③小龙虾(ザリガニ)
「中国・厦門(アモイ)」のおすすめ絶品3つ目は、小龙虾こと「ザリガニ」です。日本でザリガニを食べることなど考えられませんが、中国では良く見られます。ちなみに、中国ではザリガニの消費量がとてつもなく多すぎて、供給が間に合ってないそうです。
普通のエビとは異なる
もちろんですが、ザリガニとエビは、食感も味も全く異なります。エビは、殻をむいてプリプリとした食感を楽しむ食材ですが、ザリガニは殻をむくのも一苦労で、実も少ないです。
厦門のザリガニは美味しい
殻をむくのも大変だし、実も少ないって、グルメとして食べる意味がないのでは?と思われそうですが、食べてみるとザリガニの美味しさを理解できます。ザリガニの実は、エビの味噌の部分をさらに濃縮したような味です。厦門で食べられるザリガニは、辛みを加えられており、完全にマッチします。
絶対食べることはないだろうと思っていたグルメに、ハマってしまいました。ぜひ、厦門に来たらトライしてほしいです。
④土笋冻(とじゅんとん)
「中国・厦門(アモイ)」のおすすめ絶品4つ目は、土笋冻(とじゅんとん)。日本語で説明すると難しいのですが、「星口動物と言われる細長い海の生物」を煮て、冷やした後にできるゼラチンを固めたグルメです。はっきり言うと、この生物の見た目があまりよくありません。調べない方が良いです。
見た目は良くないけど…
中国を含め、アジアでさまざまなグルメを食べてきましたが、土笋冻もなかなかの見た目の悪さ。ただし、食べてみると見た目の評価が大きく覆されるのが、厦門のグルメです。ゼラチンは柔らかく、この中身の生き物もプリプリした食感を楽しめます。好みで醤油をかけると風味が増し、味も深くなるグルメです。見た目は確かに悪いですが、なかなか美味しいですよ。
⑤烧仙草(仙草ゼリー)
「中国・厦門(アモイ)」のおすすめ名物5つ目は、デザートの「烧仙草(仙草ゼリー)」です。烧仙草(仙草ゼリー)は、台湾でも食べられることができ、好きな方も多いと思います。
体に良い烧仙草
仙草はもともと、仙草という植物を加工したもので、高血圧や糖尿病に効果があります。漢方に使われることがメインであるため、味はそこそこ苦いです。そこで、甘いソースやタロイモをトッピングすることで、仙草のゼリーの食感を楽しみつつ体に良いスイーツとして食べられます。
夏におすすめです
烧仙草(仙草ゼリー)は、タピオカの代わりにトッピングしても美味しいです。冷たいソースやスープをかけて食べるため、暑い夏に食べるのがおすすめ。台湾でも食べることができるため、厦門の烧仙草(仙草ゼリー)と食べ比べも楽しめます。
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中国・厦門(アモイ)がグルメの街で有名な理由
中国・厦門(アモイ)は、広大の中国のなかでも美味しいグルメが多い都市として知られています。それでは、なぜ「厦門がグルメの街として人気であるのか」について理由を探ってみました。
厦門(アモイ)は福建省の港街
中国・厦門(アモイ)は、上海から南に1,000kmほどの中国・福建省に位置します。海沿いの街で、港町として栄えてきました。マルコ・ポーロによるアジア諸国を口述した東方見聞録では、「厦門(アモイ)は第二のヴェネチア」として評価されています。
台湾の文化に近い
地図を見ればすぐにわかりますが、厦門(アモイ)は台湾海峡を挟んですぐ隣に位置します。台湾はもともと、中国・福建省からの移民が多いため文化的な面でも近いです。例えば、台湾でよく見かける「騎樓(アーケードのようなもの) 」は、厦門でも見られます。
グルメの文化も近い
台湾のグルメは、歴史的に中国・福建省の料理が由来とされています。絶品グルメ5選でも紹介する「牡蠣のオムレツ」は、台湾夜市では定番のおすすめグルメです。このように台湾のグルメに美食が多いのは、厦門を含む福建省一帯の絶品グルメに理由があるということも理解できます。
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【おまけ】厦門(アモイ)のグルメが集まるフードコート
厦門(アモイ)中心地である「思明区」には、「中山路歩行街」という歩行者天国があります。昼も夜も飲食店が開かれており、多くの観光客が集まるスポットです。この中山路歩行街の並びには、厦門のグルメが集まるフードコートがあります。
食べ歩きにもおすすめのマル秘スポットです。
絶品が集まる「老街一号」
「中山路歩行街」を歩いていると「老街一号」という名前が見えてきます。入り口から入ると、なかはフードコートになっており、多くの厦門料理の店が営業されていました。この「老街一号」でも、絶品の厦門グルメを食べられます。