旅行やビジネスで中国に訪れる方も多いのではないでしょうか。
海外にいても、友人や家族と連絡を取るためにLINEを利用したい方も多いです。
しかし、中国では政府の政策により、インターネットサービスが制限されています。
規制を回避する方法をご紹介
今回の記事は、中国で制限されているLINE・Twitter・Instagramの利用方法をご紹介します。
「壁越え」と言われる方法で、中国のインターネット規制を超えましょう。
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中国でインターネット規制を回避する方法
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中国で規制されるサービス
中国では、外部からの情報遮断や内部からの情報流出を防ぐために、インターネット規制が行われています。
Google・LINE・Twitter・Instagram・Facebookは基本的にすべて中国国内で利用できません。
上記のSNSが利用できないため、中国では中国国内のサービスであるWechat・WeiboといったSNSが人気です。
しかし、中国人と連絡を取らないのであれば、上記2つをインストールしても意味がありません。
今まで日本で使っているSNSサービスを、中国でもそのまま使えるようにする「壁越え」を行う必要があります
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ネット規制を超える方法
中国滞在中に、Google、LINE、Twitter、Instagram、Facebookを利用するためには、壁越えと言われる中国のインターネット規制を突破する必要があります。
具体的な方法として以下の3つの方法が有名です。
ネット規制を超える方法
①VPNを使う
②香港のSIMカードを使う
③日本から海外ローミング
①VPNを使う
1つ目は、「VPN」を利用し壁越えを行う方法です。
VPNという言葉を聞いたことがない方も多いと思うので、簡単に説明します。
VPNとは、「Virtual Private Network」の略で、インターネット上に仮想的なプライベートネットワークを構築し、インターネットに接続をします。
…よくわかりませんね。シンプルな図を用意してみました。
通常接続(VPN無し)
まずは、VPNを使用していない「通常接続」の場合です。
フリーWi-Fiなどパスワードが設定されていない環境で、インターネットに接続すると外部から攻撃を受ける可能性が高まります。
カフェや駅などフリーWi-Fiはパスワードなどのセキュリティが設定されていないことが多いため非常に危険です。
VPN接続
一方で、VPNを使用してインターネットに接続をすると、暗号化されたVPNを通り、接続先に向かうため外部から攻撃されることがありません。
実際に、企業などではVPNがセキュリティ対策として使用されていることが多いと聞きます。
規制の壁を抜けるイメージ
この暗号化されたVPNの特徴を生かして、中国でのインターネット規制を回避できます。
VPNという専用の筒を通り、規制の壁を抜けてそれぞれのサーバーに接続するといったイメージです。
②香港のSIMカードを使う
2つ目の壁越えの方法は、香港のSIMカードを使用することです。
その中でも、中国と香港の両方でインターネット接続できるSIMカードを選びます。
では、どのような仕組みによって、香港のSIMカードから中国のインターネット規制を超えられるのでしょうか。
香港の通信会社に経由
香港のSIMカードによる中国のインターネット規制を超える仕組みは、「ローミング」です。
流れとしては、下図のようになります。
香港のSIMカードを差したスマートフォンが、中国の通信会社に接続されます。
その後、香港の通信会社に経由し、インターネットに接続するといったイメージです。
2社が販売
なお、この香港ローミングに対応している通信会社は、中国の大手通信企業の香港支社の2つです。
「中国移動香港」、「中国聯通香港」が、中国のインターネット規制に有効なSIMカードを販売しています。
中国でもインターネット規制を突破できるSIMカードについては、下記の記事でも取り上げているので参考にしてみてください。
-
中国でインターネットに接続できるおすすめSIMカード12選【旅行・出張用】
中国では政府によってインターネット規制が行われているため、中国現地のWi-FiやSIMカードを利用してもGoogle・LINE・Instagram・Twitter・YouTubeなどに接続できません。 ...
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③日本から海外ローミング
3つ目の方法は、日本からの海外ローミングです。
香港SIMカードと全く同じ方法で、中国のインターネット規制を突破します。
ただし、日本からの海外ローミングの場合、料金が高めに設定されているため、料金に注意しましょう。
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インターネット規制を突破する際の注意点
上記でご紹介した3つの方法を利用すれば、中国でもインターネット規制の壁を越えられます。
Google、LINE、Twitter、Instagram、Facebookを快適に使えるようになるため、旅行でもビジネスでもぜひ利用してみてください。
ただし、中国語のインターネット規制の壁を越えても、注意しなければならないことがあります。
壁越えをしたからといって、安心してはいけません。
インターネット規制を突破する注意点
①通信量に注意
②中国政府を批判する文章送信を控える
③2つの方法を用意する
①通信量に注意
1つ目は、通信量です。
VPN自体は料金を支払えば使用できるため、Wi-Fi環境があれば特にお金がかかるといった心配がありません。
ただし、香港のSIMカードや日本からのローミングの場合、通信料が発生するため注意しましょう。
香港のSIMカードはあらかじめ、プランが決められており使い切りタイプが主流です。
一方で、日本の通信会社のSIMカードを差したままローミングを行うと、莫大な通信費用が発生する場合があります。
②中国政府を批判する文章送信を控える
中国に都合の悪い文章は控えましょう。
LINEやInstagramが政府によって監視されているという可能性はほぼありませんが、うっかり他人に見られてしまったことによる流出も考えられます。
中国に限らず、海外にいるときは「その国に対して悪いことは文章として残さない」。
外国人が日本にいるのに、日本の悪口を言っていたら気分が悪くなるのと同じです。
中国のSNSは検閲
中国で利用されているWechatやWeiboは、中国政府によって検閲されています。
LINEなどを中国政府が監視をしている可能性はほぼないと思って大丈夫です。
しかし、香港情勢などにより中国入国時にスマートフォーンをチェックされた方もいるため、余計な文章を送るなどすることは避けましょう。
③2つの方法を用意する
可能であれば、上記で挙げた方法から2つ準備しておきましょう。
というのも、片方が使えなくなった場合、その時点で規制対象のサービスを使えなくなるためです。
個人的には費用を考えて、VPNと香港のSIMカードを用意してましょう。
VPNは定期的に中国政府によってアップデートされており、急につかなくなってしまうこともよくあります。
その際に、香港SIMカードがあれば一時的な代役としても使えるため、念のため準備ておくのがおすすめです。
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中国でも快適なネットを楽しめる
中国ではインターネット規制が行われているため、日本で普通に使用しているGoogle、LINE、Twitter、Instagram、Facebookなどのサービスを利用できません。
とはいえ、VPN・香港SIMカードのローミング・日本からのローミングのいずれかによって、中国でも接続できるようになります。
旅行や出張で中国に行かれる方は、ぜひ参考にしてみてください。